aBite エンジニアのけわし@Kewa4です!
ネット銀行やSIM契約では、本人確認のために免許証の画像を送信しますね。
実はコレ、ライトの当たり具合とかを調整したり、添付可能サイズをオーバーしてて撮り直したり、この手順がなんともめんどくさいんですね。
こういうオンライン本人確認が、「IC免許証を iPhone にタッチ」してできるようになれば、素晴らしいと思います🥺
要点は4点です!
- 本人確認の免許証画像を撮って送るの、ユーザーからはめんどくさいですね🤳
- 実は、企業側からも、リスクが存在するんです⚠️
- そこで、iPhone にIC免許証をタッチすることで本人確認しましょう📱!
- 開発も一瞬でOSSライブラリを使うと、30分とか1時間で組み込むことができます⏰
1. 企業側のリスク
リスク1 否認
企業に取って困るのは、ユーザーに代金を請求した時に、「身に覚えがない」などと否認されるリスクです。「こっちは免許証で本人確認してるんだよ!」といっても、「家族が勝手に持ち出した」「盗まれた」などと言われるとアウトです。
こんな時、ICカードから情報を読み取っていれば、本人しか知らない4桁PINコードを知っている人しかその情報を送信できません。この否認リスクをグッと小さくできます。
免許証で本人確認すれば、ユーザー側も企業側も次のような事態になるリスクがなくなりますよ!
子供のゲーム課金74万円の高額請求を全額返金してもらった体験談
こんな時、ICカードから情報を読み取っていれば、本人しか知らない4桁PINコードを知っている人しかその情報を送信できません。この否認リスクをグッと小さくできます。
免許証で本人確認すれば、ユーザー側も企業側も次のような事態になるリスクがなくなりますよ!
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リスク2 厳しい本人確認ルール
預金口座の開設、携帯電話の契約など、厳しい本人確認ルールが法律上定められている業種があります。免許証の画像を送るだけなら、偽造は見抜けませんし、他人の免許証を簡単に使えてしまいます。なので、本人確認として、不完全な面が大きいです。場合によっては行政指導を受けるリスクもあります。
ICカードから情報を読み取れば、偽造は無理ですし、PINを知っていないと情報を取り出せないことから、ほぼ本人だと保証することができます。なので、厳格な本人確認を行っていると堂々と説明できます。行政指導を受けるリスクも軽減できます。
2. iPhone にIC免許証をタッチ
iPhone のICリーダー機能は、CoreNFC として、2019年9月25日に公開されました。
技術的詳細はこちら「Core NFC ってなんだ【iPhone で ピッと NFC】」
これを使うと、住所や生年月日、本籍など免許証内のデータが読み出せます。ここから、読み出した住所や生年月日は、偽装できないので、これを使うと便利ですね。🏠
さらには、免許証の記載情報を ICリーダ(NFC)で読み取るには暗証番号が必要です。🔐
これで、本人であることの確認もバッチリですね!
3. 開発はOSSライブラリが便利です
なお、開発には、Tanaka Ryoga 氏が開発された、TRETJapanNFCReader というライブラリを使うと便利です!
これは、Japan NFC Reader という、10万以上ダウンロードされた iPhone アプリの心臓部のプログラムで、素晴らしいことに、オープンソースで公開なさっています。免許証の文字コード変換表の作成など、涙ぐましい努力が見てとれます。さらには、日英中3カ国語対応なのも素晴らしいですね!🇯🇵🇺🇸🇬🇧🇨🇳
NFC で開発するエンジニアは、これを使って開発すると、とても良いと思います。ありがたいことにMITラインセンスなので、謝辞に記載すれば商用利用もできますね!
なお使い方は、こちらが参考になります。
- iPhone で運転免許証を読み取ってみよう!【ライブラリを使って】
- iPhone で運転免許証を読み取ってみよう!【SwiftUI で簡単に】
- 30分で爆速開発 交通系ICリーダー 【iOS, SwiftUI】
なお、暗証番号を3度間違えると免許証のICにロックがかかるので、そこはご注意ください!